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lipro 工業デザイン哲学 | 細部に宿る光

細部に宿る光

「lipro 目に優しい シーリングライト」の工業デザイン哲学

July 28, 2025

はじめに:照明器具が「器具」でなくなる時

工業デザインの本質とは、技術を意識させず、体験を自然に生み出すこと。快適な光は、存在を主張せず、まるで太陽や空気のように、暮らしの中に静かに溶け込むべきものです。「lipro 目に優しい シーリングライト」は、光学エンジニアリング・構造デザイン・ユーザー体験という三つの観点から、「光」という日常的なニーズを最も快適な形で提供する方法を再考しました。その答えは細部に宿っています。

liproシーリングライト

liproの間接照明デザイン:自然から学び、快適さに還る

自然現象からのインスピレーション

日中に屋外で太陽を直視すると、強い光に対して自然に目をそらしたくなります。しかし、木陰に寝転がり、木漏れ日の柔らかの拡散光を浴びているとき、心地よく感じられます。

树下自然光

科学的根拠に基づく快適性

この現象には、明確な科学的根拠があります。
日本建築学会環境系論文集『間接照明を用いたタスク・アンビエント照明方式の有効性の検証』によると、環境照明に間接照明を取り入れることで、グレア(眩しさ)を低減し、空間の快適性と品質を向上できるとされています。
同じ照度でも、直射日光の下よりも木陰(間接光)の方がはるかに快適であることが分かります。

照度比較

寝室空間への応用

寝室空間でもその原理が適用されます。
ベッドでくつろいでいるとき(就寝前の読書、スマホ操作など),リラックスした状態にある目には,柔らかく拡散された均一な間接光が最適です。
まさに、木陰の光のような心地よさ。

卧室

従来品と革新の対比

この知見に基づき、liproは従来のシーリングライトに背面発光モードを革新的に追加。その中核をなすのは、灯具背面に設けた斜面設計の発光構造です。計算流体力学のシミュレーションにより、光は精密に天井へと導かれ、そこからやわらかく拡散し、部屋全体をやさしく包み込みます。こうして目に届くのは、直接的な眩しさを取り除した、心地よく柔らかな拡散光。

設計工作図

色温度を繊細に選べる—概日リズムと呼応したデザイン

liproの色温度システムは、テクノロジーと自然の調和を両立、概日リズムにも対応:

  • 3000K(夕暮れ色):就寝前に最適。メラトニン分泌を妨げず、リラックスした空間を演出。
  • 4000K(モーニングライト):朝の自然光を再現し、体を優しく目覚めさせ、日中の活動状態へスムーズな移行を促進。
  • 5000K(自然光色):正午の自然光を再現し、読書・作業に最適。明るさで効率を向上。
  • 0~100%無段階調光:すべてのシーンに柔軟に対応。
色温度比較

厚さ1.7cmの秘密:「見えなくなる」シーリングライト

従来品の重厚感を一新。側面発光技術によりスマートフォン並みの薄さ1.7cmを実現:

liproによる技術ブレークスルー:

  • 側面発光導光技術:LEDチップを側面に配置し、導光板で均一な光を実現。
  • 超薄型デザイン:どんなインテリアにも溶け込む、洗練されたミニマルフォルム。
  • 簡単取り付け:特殊な工具不要。簡単・迅速に設置可能。
薄さ比較

側面発光という選択:コストをかける価値がある理由

通常よりも30%以上のコストがかかる側面発光を最優先に考えた理由:

  • プロ仕様の間接照明効果:多層反射拡散構造で,ムラのない光と自然な明るさ。
  • 最高レベルの防眩光学構造:光源を直接見てもグレア(眩しさ)がなく、柔らかく明るい光。
  • 長寿命と低メンテナンス:特許取得済みの放熱技術により、LEDチップの寿命を大幅に向上でメンテナンスコスト削減。

細部へのこだわりが、日々の心地よさを支えます。

側面発光技術

一体型密閉構造:虫やほこりの悩みを解消

ユーザーの不便を見逃さないliproのソリューション:

  • IP40等級の防塵防虫設計:完全密閉構造で内部への虫やホコリの侵入をシャットアウト。
  • 簡単お手入れ:汚れを寄せ付けない表面加工、お手入れ超簡単。
  • 耐久性向上:内部劣化を防止、メンテナンスフリーな照明体験を提供。

快適さとは、気にならないこと。見えない問題を未然に防ぐ、それがliproの答えです。

密閉構造

デザインとは、光と生活の対話

「lipro 目に優しい シーリングライト」のデザインは「見た目の違い」ではなく「使い心地の向上」のために存在します。間接照明から超薄型ボディまで、そのすべてが、「どうすれば光は、もっと自然にあなたの生活に溶け込めるのか?」という問いに向き合った答えです。