一日に、ふたつの光。|lipro 太陽光シーリングライトとスリープライトの誕生ストーリー

9分で読めます
一日に、ふたつの光。lipro 太陽光シーリングライトとスリープライトの誕生ストーリー

一日のなかで、人が必要とする光は、じつは同じではありません。

昼間は、部屋全体を照らし、仕事や勉強、家族の時間を支える光。夜、部屋の主照明を消したあとにも、枕元に残って、眠る前のひとり時間やスマホ、夜中のちょっとした動きに寄り添う光が要ります。

lipro は、一台の照明ですべての時間をまかなうことを選びませんでした。時間と空間、そして人の実際の暮らしに合わせて、ふたつの光を別々に設計する——それが、このふたつの製品の出発点です。

太陽光シーリングライト:技術は細部に隠し、光は自然に

シーリングライトは天井の中央にあり、毎日かならず視界に入ります。部屋のいちばん大きな照明の仕事を担う一方で、空間のなかで目立ちすぎる存在にもなりがちです。

lipro が目指したのは、部屋に入った人が最初に「自然で心地よい光」を感じ、灯具や複雑な技術は静かに背景に退いている状態でした。だからこの製品の開発は、外観のデザインからは始まっていません。チームはまず、光学と構造と使い心地を考え直しました。光はどこから出て、どんな経路を通り、どう部屋に届くのか。

最初のひらめきは、木漏れ日でした

太陽を直視すると、人は反射的に目をそらします。けれど木々の葉を通り抜けた光は、遮られ、反射を重ねるうちに、輪郭がやわらかくなり、明暗の階調も自然になります。木陰でのこの体験が、開発チームに気づきを与えました——部屋の主照明も、反射と拡散を通せば、もっとやわらかく、階調のある光にできるはずだ、と。

そこで lipro は、シーリングライトの背面に上向きの発光構造を加えました。光の一部はまず天井を照らし、天井に反射してから部屋に届きます。正面からの主照明と、この上向きの間接光が合わさって、室内の光環境をつくる。直接照射の唐突さが減り、部屋の輪郭もやわらかく見えるようになりました。

森の木漏れ日。葉の間からやわらかに差し込む太陽の光

光のベースは、スペクトルで決まる

lipro 太陽光シーリングライトは、SunLike の自然スペクトル技術を採用しています。太陽光再現率は 94.86%、演色性は Ra97。

「Powered by SunLike」は、SunLike が自然光スペクトルという核を提供していることを意味します。そのうえで lipro は、灯具全体の光学設計、導光、配光、構造、放熱、チューニングを仕上げ、このスペクトルを「家庭で毎日使える一台」に育てました。

1.7cm の裏側にある選択

灯具が天井に静かになじむように、lipro はコストも調整の難度も高い「側面導光」という構造を選びました。LED の光は導光板の側面から入り、板の内部を伝わって、正面から均一に放たれます。この光の通り道によって、本体の最薄部は 1.7cm まで薄くなり、出てくる光もむらなく整いました。

この選択は、導光板、反射と拡散、放熱、構造の擦り合わせを複雑にします。それでも lipro はこの代価を受け入れました。主照明は毎日使うものだからです。光が均一かどうか、まぶしさが出にくいかどうか、灯具が空間と調和するかどうか——それは、ひとつの部屋の体験を何年も左右し続けます。

日々の暮らしのなかでは、3000K は夜のくつろぎに、4000K は勉強モードに、5000K はすっきり明るい昼の光に。10段階の調光・調色、プリセットモード、リモコン操作で、同じ一台が家族の活動にも、学習にも、夜の休息にも寄り添います。一体型の密閉構造は、ほこりや虫が灯体に入りにくく、手入れも簡単です。

SunLike の自然スペクトル、木漏れ日から生まれた間接光、側面導光と 1.7cm の超薄型構造、一体型密閉設計。すべての開発上の選択は、同じひとつの目標を向いています——複雑な技術は灯具の内側にしまい込み、光だけを自然に暮らしへ届けること。

昼のリビング。lipro 太陽光シーリングライトが部屋全体を自然な光で満たす

太陽光スリープライト:スマホを、手放さなくていい

お風呂から上がって、ベッドに入ったあと。多くの人にとって、そこからようやく、自分だけの時間が始まります。

昼間の時間は、仕事と家族と付き合いのもの。夜になってやっと、音楽をひと曲聴いたり、今日のメッセージを整理したり、もう少しだけスマホを見たりする。短い時間ですが、一日のうちで数少ない、完全に自分のものと言える時間かもしれません。

lipro のスリープライトの開発は、この「実際の夜」から始まりました。ユーザーの就寝前の習慣を正すことを、目標にはしませんでした。チームが見ていたのは、別の空白です——部屋の主照明は明るすぎる。かといって全部消すと、スマホを見るにも、物を探すにも、ちょっと起き上がるにも不便。このふたつのあいだに、就寝前のためにきちんと設計された光が、存在していなかったのです。

だからこの製品の核心の問いは、とてもシンプルになりました。光は、どうすれば自然に暗くなっていけるのか。

枕元の補助照明という役割

スリープライトが担うのは、枕元の補助照明です。就寝前のスマホ、探し物、夜中の移動に寄り添いながら、明るさ・まぶしさ・操作の煩わしさを抑える。光学構造も、明るさの範囲も、タッチの位置も、給電の方式も、すべて「手を伸ばせば届く就寝前の時間」を軸に設計し直しました。

色温度は 3000K の暖色に固定し、夜のシーンに集中させました。調光は 1% から 100% まで。就寝前のさまざまな明るさに応えつつ、常夜灯に近い微かな光まで絞れます。均一に拡散する構造が灯体表面の光をやわらげ、中心だけ明るく縁が暗い、という唐突さを減らしています。

【使いどころについて】この製品の明るさは、長時間の読書に必要なタスク照明より控えめです。読書灯としてのご使用はおすすめしません。長く本を読むときは、十分な明るさのある主照明や読書用のライトをお使いください。

光が、ゆっくり退場する

眠気がやってきたとき、人はもう起き上がりたくないし、暗闇の中でスイッチを探したくもありません。そこで開発チームは、操作を灯体の天面に集約し、「おやすみモード」を設計しました。モードをオンにすると、光は約10分かけて少しずつ暗くなり、最後に消えます。光が突然消えるのではなく、ゆっくりと部屋から退場していく。

USB Type-C 充電のコードレス設計なので、ベッドサイドに置いたままでも、授乳や夜中の移動のときに、そのまま手に持って動くこともできます。Ra97 の高演色、RG0(IEC 62471 のリスクグループ0)に適合、フリッカーフリー設計、光源が直接目に入りにくい構造——それがこの一灯の光学的な土台です。

SunLike は、この小さな灯りの核でもあります。自然スペクトルの技術を、持ち運べて、タッチで操作できて、ゆっくり暗くなっていく枕元の一灯に収め、夜の使用を軸に光学と操作を設計し直しました。

この灯りが受け持つのは、就寝前の光環境です。眠る前のひとり時間、スマホ、夜中の行動に、枕元にふさわしい補助の光を差し出し、眠気が来たときの動作をひとつ減らす。睡眠の結果を約束する製品ではありません。その価値は、光そのものと、明るさと、使い方のなかにあります。

夜の寝室。スマホを伏せ、枕元にはやわらかな暖色の光だけが残る

同じ思想から、ふたつの役割へ

太陽光シーリングライトは、部屋の全体を受け持ちます。昼の活動、学習、家族の時間を支え、自然スペクトルの光を、間接光と超薄型の構造で空間に溶け込ませる。

太陽光スリープライトは、枕元を受け持ちます。主照明を消したあとの就寝前の時間に、3000K の暖色が、ふだんの補助の明るさから微光まで下がっていき、最後に自然に消える。

ふたつの製品はどちらも、SunLike の自然スペクトルを核に、灯具全体の光学・構造・使い心地に対する lipro の考えを重ねたものです。そこにあるのは、ひとつの製品理念です——光は、時間と空間に合わせて、まじめに設計されるべきだ。

昼は、光が自然に部屋を満たすように。
夜は、光がやさしく暮らしから退場するように。


関連記事:細部に宿る光|lipro のデザイン哲学lipro の信頼と実績シーリングライトとスリープライトの使い分け
製品:太陽光シーリングライト太陽光スリープライト

💡 自然光に近い光が、心身の健康をサポートします

太陽光スペクトル再現 | メラトニン分泌に配慮 | RG0認証
lipro 編集部

lipro 編集部

lipro Japan公式。照明と暮らしの質の関係を、最新の研究データに基づいてわかりやすくお伝えします。